2021年05月25日
サムセーフティーのフィッティング

グリップセーフティーの仕上げに嫌気がさして途中休憩中~
しかし、時間に追われているので手を休めることも出来な~い、
ここでサムセーフティーをフィッティングしたいと思います
WAのナイトホークカスタム ヴィッカーズタクティカル製品には
ウィルソンタイプのシングルがついています

実銃のウィルソンのおそらくWA純正と同形状のもの
1911のサムセーフティーはと言うと、本当に星の数ほどもあり、
形状や制作方法などなど、パテント切れのデザイン含めて、
多種多様でしかも同じような形状の別メーカー製だったり、
同じメーカーの同じ製品でも時期によって差異があったり・・・
把握不能というような世界ですね
ドロップインなんてのもありますが、組み合わせる部品により
形状や寸法、そしてチューニング度合いもあったりして、
ガンスミスフィットが基本になっているようです
素人でも楽しめるようにプロのガンスミスが本や映像、動画で
詳しく解説してたりして、手先が少し器用ならば自分でも取り付け出来ます
ここでまた実銃のヴィッカーズタクティカルのサムセーフティー



そしてWAの製品と同じシリアルの個体

いずれも現在のナイトホークカスタムの販売している物とも違います、
2006~2007年当時ですからね、現在はディスコンみたいです

ヴィッカーズタクティカルですが、アンビのものもあったりします
色なども違うので特別オーダーなのか購入後カスタムかは不明です
キンバー製のアンビセーフティーに少し似ていますが、
WAのその後のナイトホークカスタム製品にはキンバータイプモドキ
みたいなのが流用されていたと思います
そこで、中古パーツでキンバーTLRのサムセーフティーを買いました
ソレっぽく仕上げて妥協です、あはははっ


仕上げがやっぱり大変なので、残り塗装はセラコート時の
ブラスト仕上げで落としてもらうことにします・・・
つや消し黒ってイイですよねぇ、ポリッシュ仕上げとかだと大変です

元々のWA製品デフォルトよりは少しナイトホークカスタムっポイ感じ(脳内補正


最近のナイトホークカスタムの切削品のサムセーフティーです、
なんとなく似ているような似てないような、というディティール
しかし、さすが高品質な切削パーツ、値段は高いですね
さてさて、ここからが本題です
WA製品をカスタムするのにカスタムパーツが枯渇した現在、
同じWA製品の別モデルからパーツを入手して組み合わせるという
着せ替え方法が多いのではないかと思います
オークションでもバラバラの部品が中古で販売盛況ですね、
私自身もヤフオクで中古パーツを入手しています
ここで皆様にも経験があると思いますが、
WA製品の仕様の違いによる寸法差や形状の違い
サムセーフティーも仕様違いでそのままドロップイン出来ませんよね
SCW3になってサムセーフティーのシアーと噛む場所に
モノによって後加工で削られた跡があると思いますが、
それも仕様の変更(シアー関連など)でSCW2以前のパーツが
ドロップイン出来ないものが出てきた(出た)からだと推測されます
全てではありませんが、加工しないとサムセーフティーをセットすることも出来ません
私はさらに寸法のシビアなバックアップトレーディングのハンマーなので、
基本的にはどのサムセーフティーも加工しないとダメです

1911のサムセーフティーの概要図
サムセーフティーがシアーを物理的にブロックします
それによりトリガーを引いてもシアーを押せずにハンマーリリース出来ないわけです
そして、それ以前に銃本体にサムセーフティーをセットする時に
噛み合う部分とシアーが当たってしまえば、それ以上本体に入っていかなくなります
これこそがWAの仕様違いによるWAのサムセーフティーの後加工であり、
SCW3にSCW2のサムセーフティーがそのままで入らない多くの状態なんです


ココがシアーに当たって、それ以上サムセーフティーが入らないんです
(画像では既にフィッティングしてシアーに重なって見えています)
このフィッティング作業ではグリップセーフティーを外した状態で
肉眼で確認しながら作業すると効率が良いです
この時に注意しなければならないのが「削り過ぎたらお終い」ということです
時々ですが中古のパーツを買って入れたらスルッと入って「ラッキー!」
なぁんて思って、いざセーフティーONしてトリガー引いたらカクっと動いて
ハンマーリリース、気付けばサムセーフティーも勝手にOFFになってるとか、
ヒドイものだとサムセーフティーはしっかりON状態でハンマーリリースという・・・
サムセーフティーが機能停止のお飾り状態
前のオーナーとのカスタムパーツの組み合わせなのか、
単に削り過ぎて失敗したのか、「中古品」を買う時は注意してくださいね
私は部品の現物写真で無加工か状態はどうか確認しています

この部分がシアーをカチンと押さえます
出来るだけ均等に平面で接するのが理想ですよね
では、サムセーフティーの何処を削るのか(磨くのか)


アップの丸印の部分の削って銀色の部分の左側1/3くらいはWAがマシン加工したあとです、
実際はその部分までシアーは当たりませんので削る必要はありませーん)

このサムセーフティーは中古品ですがWAでSCW3用の後加工そのままの状態でした
それをバックアップのカスタムハンマー用にホントに少し削りました
アップ画像でシアーと当たっている部分(右側のほう)にスレ跡が見えると思います
親指でONした時に少しキツ目くらいが丁度いい感じです、
カチンと食い付いているような感触も何度かONーOFしていると馴染みます
『削り過ぎてはいけません!』
今回のブログはこれだけで読む価値があります(たぶん
慣れてる人は当然のことで普通でもまだ1911を遊び始めて最初のころの人であるとか、
ここで悩んでいるけど解らないから放置、とか失敗しちゃったーーとか聞きます
中古品を買ってみたら「カックンバチン」の1911って意外とあるんですよ、怖いですよー

両面テープとかサンドペーパーとかマスキングテープが無くなっちゃいましたー
また道具類を買ってこなくてはー
部屋の中が脱脂洗浄剤の臭いで充満してゴミ箱は通常の3倍の紙ごみだらけでーす
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1911が仕上がっていく様は観てるだけでワクワクです。
先輩達のブログやYouTubeに上がっているファクトリーツアーなんかは
何度も観返してしまいます。
ドミノ1911ガンスミシングです!
1911をカスタムでこれほど手を入れるのは久しぶりです
懐かしくて、そして面倒臭いです、あはははっ
まだまだチビチビッとづつ進みますので、ぜひご覧ください